Amy's This Week

2024.10

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2024.10.16

10/7-13, 2024  Androgynos The Final Warと、『哀れみの3章』

今週はAndrogynosというイベントにご招待頂きお邪魔してきました。PierrotとDir en greyというバンドの対バン(この単語はアマチュアっぽくて好きではないけど…)イベントです。

Pierrot!ご案内を頂いた時には思わず「ピエロ!」と声が出ましたw 90年代後半頃に何回も観に行っていたバンドだったからです。そうかーまた演るんだ。変わっているのか、変わっていないのか。私にしてみれば25年ぶり?え、四半世紀ぶりってこと?!ww

当時は同じ事務所の3バンドによく行っていました。それがLUNA SEA、ラクリマ・クリスティ、Pierrotです。その中でもPierrotが一番ダークというか、一番クセつよというか…ある意味怖いもの見たさ的な興味で観に行っていたと言えるかもしれませんw

結局今に至るまで唯一活動していて(途中終幕はあったけど)、そのプロセスでどんどん好きになっていったのがLUNA SEAですが、その話はまたそのうちに(ラクリマも凄く好きだったし恋しいのですが…そのうちに書ける時は来るのだろうか涙)。今回はPierrotです。調べてみればPierrotも時々復活していたようだし、ヴォーカルのキリトは他名義バンドで活動していたようですが、私は全然知らなくてとにかくもう一度書いちゃいますが今回が四半世紀ぶりw かなり楽しみにしていました。

今回は10/11と10/12の二日間。出番を入れ替えて演るようだったので、しっかり調べてPierrotが先行の10/11でお願いしていました。だってDirは1曲も知らないしちょっとチェックしてみたら苦手そうだったので、早く帰れる方にしたかったからw

会場は久しぶりの代々木体育館。ここは駅から近くて良いですよね。で原宿駅から行くと…おお〜!なんという人、人、人…こ、これはピエラー大集結の予感!ピエラーとはPierrotファンの呼び名です。私はピエラーを見るのもめちゃ楽しみなのです!その理由は後述で。

11日は『Under the Blue Moon』のサブタイトルがついていて、12日は『Under the Red Moon』でした。にしても会場の看板まで日ごとに変えてるなんて素晴らしいわ。しかも深読みすると、11日ブルーの夜はPierrotが先行なのに看板ではPierrotの名前が後、ということは12日はピエロはあと=トリだけど名前は先に記されているのでしょうね。気の遣い方が素晴らしい!

おっ一番最初にLUNA SEAからのお花がありました。邦楽バンドはこのお花を見るのも楽しいんですよ。洋楽には無いですもんね。とはいえたま〜にある時もあって、でもやはり一つくらい。そうした事情を知ってのことだと思いますが、時々義理ではなく本当に仲が良い人界隈からお花が来ることがあって、そうした方々は洋楽にはロビー花の習慣が無いのをご存知でちゃんとドレッシングルームの中に置ける大きさのお花を贈って下さっています。

こちらまったく経緯は知らないながらも送り主の名前が可愛かったので撮りましたw

そういえば、入場前には当券の案内が出ていました。どうです、この価格(って私が自慢することじゃありませんがw)。ちなVIP SSは125,000円でした。おお〜!洋楽並み!w でも洋楽はこの価格なら大体ミーグリ付きなので、ミーグリが無いなら実質こちらの方が高いことになります。がその高額なVIP SSは完売なんですね。翌日は週末だったからか当券自体無かった模様。やはり凄い人気なんだな〜!

VIP SSチケットにはアフターパーティーが含まれているとのこと。どんな内容なんでしょう、気になる〜!いえ、あくまでもVIPスタッフとしての興味ですよw

こんなくじもあるんですよ。これは素敵!洋楽でもあれば良いなと思うバンドあるんじゃないですか?んー写真撮り放題の洋楽では無理かしらw

お席はこんなステージのそばでした。めちゃよく見える。ありがとうございました!

では、始まる前にもぐもぐタイムですw 美味しかった。

当券ありと出ていましたがそれって若干枚だったかもですね。もう一見で満席な場内でした。この中にどれほどピエラーがいるのかしら…なんて開演前は思っていました。開演後は撮影禁止なので画像がありません。てか、私はめちゃ動画を撮りたかったです!ステージじゃないの。客席の!始まってみたらほぼ全員がピエラーのようだったんです!それを動画で撮りたかったわ!!

なぜかといえば…もうすっかり忘れていたので「ああ!これこれ!」と思い出したピエラーの動きです。ピエロってほぼ8割(?)の曲に振りがあるんです。ファンは皆その振りを覚えていて曲が始まると一斉に一糸乱れず動きます。その光景ったらもう壮観で、ピエロって宗教なんだな〜って思います。かつてはオジーを観て「オジーは宗教だ!」と思ったのと同じ感じw 残念ながら私は振りを覚えていないししないけれど、これはファンなら楽しいだろうな〜と観ていて嬉しくなるのは私のオカシなところですw

元々私は楽しんでいるファンを観るのが大好き。それは自分が働いている時はもちろんですが、仕事ではなくてもそう思ってしまうのは職業病かもしれませんねw 初めにファンを観るのがどれほど楽しいか目覚めたのは90年代のスキッド・ロウでした。

TPでロンドンに行った時、会場はどこだったか全く覚えていないのですが、わりとこじんまりした劇場風な会場で、1階は我々スタッフが立つスペースが無いので2階の未使用バルコニー席に入れてもらった時でした。ライヴが始まると真下にファンたちが見えて、もうそちらを見ている方が興奮するというか感動するというか…。後ろからどんどんダイヴしてファンたちの頭上を前に送り込んでもらうファンが後を絶たず、前まで辿り着くとセキュリティーが「はい、いらっしゃい」とばかりに抱き止めて抱えて脇に退場させるんですね。いや〜初ダイヴ体験(見るだけですよw)は刺激的で夢中で見下ろしていましたw なんて楽しいの!w

それまではステージしか意識していなかったので、その時から客席を見るようになりました。もちろんダイヴの無いライヴの方が多いくらいですが、ダイヴでなくても嬉しそうな顔、夢中になっている顔を見るのはこちらも嬉しくなります。そしてこの夜もピエラーの動きが私に90年代を思い出させてくれ、それが健在であることがとても嬉しかったです。キリト(ピエロのヴォーカルです)も「お前ら全然変わっていないな。水面下にこんなにいたんだなw」とまんざらでもない様子だったのが印象的でした。

そんなキリトも見た目は全然変わらず。でも性格が少し丸くなった?私もいちいち「あ!キリトが笑った!」「え、キリトが頭下げた!」とほとんどアクセルみたいな反応をしてしまいましたww 大人になったということですねw

私の好みなギター2本バンドで、大好きだった潤のギターシンセサウンドは変わらず。でもう1人のギター、アイジに至ってはよりカッコ良くなっていて、これからもまたPierrotライヴがある予感がしました。その時はまた観たいです!Apple MusicでPierrotをプレイリストに入れました ♪

代表曲ともいえる『Adolf』を貼ろうかと思ったのですが、やはり一番好きな『脳内モルヒネ』を貼っておきます。観てね。
https://youtu.be/znV6BUmh2Ro?si=Ms3up9TPIdJHTENN

 

そんな週の一本は『哀れみの3章』です。

出ました!大好き不気味なヨルゴス・ランティモス監督作品です。前作の『哀れなるものたち』(2023)は大人のファンタジーという感じで私は面白かったです。そこで今回も楽しみにしていました。

上映時間165分ですよ。3時間近く。その中に3本のストーリーがあり、演じる役者はどれも共通ながら全然異なるストーリー、異なる役で、その構想自体は面白いと思っていましたが、実際には3つ目のストーリーで寝てしまいました(爆)

1章と2章しかまともに観ていないので3章については感想を書くことが出来ませんが、1章と2章もそれぞれ「ナンセンス」と言ってしまえばそれまでな内容です(3章も同じなはず)w ただそもそもヨルゴス・ランティモス作品は全てが「ナンセンス」と言ってしまえるのでもう少し踏み込んで考えてみれば、1章は風刺であり、2章はダークなファンタジー。

いずれも不気味で鑑賞後は一言「なんだかな〜」。とはいえそれこそが監督の狙いだし、「なんだかな〜」と思いながらもう一度観たいと思ってしまうのがヨルゴス・ランティモス作品の魅力なのですw ただ、同監督の過去作品と比較してしまうと、私は最初に観た『ロブスター』(2015)が一番好きかもしれません。現実に疲れ、どっぷりナンセンスに浸りたい方にはオススメです。

 

今年の『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した『ファラオの密室』を読了。著者は東大卒で現在は投資家であり会社役員の経営者でもあるという、出来る人は何でも出来る好例な方。めちゃくちゃ面白かったのですが、終盤の父から子への言葉には期せずして泣いてしまいました。その最後の1行。「他人にもたらされる成功よりも、自分で掴み取った失敗を誇れ」名言です!